僕は統合失調症

30歳の時に発症した統合失調症の発病・入院・回復の記憶

あけましておめでとうございます

昨年夏からはじめたこのブログも、新年まで続けてくることが出来ました。記憶が曖昧になってしまわないうちに、発病の頃の体験を形に残しておきたいと思いはじめたブログですが、予想を超えるたくさんの方にご覧いただき、感謝するとともに、いささか驚いています。


インターネットで、統合失調症や心の病の情報を求めている方の多さは、僕が思っていた以上のものなのだとわかりました。医学的に不確かな点や、個人的な思い込みで書いた記事も多く、どれだけお役に立てるだろうかと心配ですが、統合失調症を経験したひとりの個人的な備忘録とでも捉えていただければ幸いです。


更新の度合いも、当初よりかなりペースダウンしましたが、今年もマイペースで続けていきます。入院した年に描けなかった自作の年賀状も、今年は無事出すことが出来ました。病状が安定して、日々の生活に楽しみを見つけることの出来る今の状態をありがたく思い、病気の体験記を書き上げることを今年のひとつの目標にしたいと思います。


このブログをご覧になってくださる皆さん、コメントをお寄せいただいた皆さん、昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

2007年元旦


今朝、意外な夢を見ました。小中学生の時の同級生で、僕が一番好きな女の子だった久美子ちゃんに夢で会ったのです。彼女は眼鏡をかけ、背が高く、読書の好きなちょっとませた少女でした。僕にとって村上春樹の「国境の南、太陽の西」に出てくる島本さんのような存在でした。彼女とは大学生のとき、同窓会の幹事を一緒にやったとき以来会っていません。その時よりふっくらした感じの彼女に、自分が統合失調症になったことを打ち明けようとして、どうしてもいいだせないうちに目が覚めました。現実の久美子ちゃんは、看護学校を出て看護士になったと聞いています。

僕は現在つき合いのある友人の一部にしか、統合失調症であることをカミングアウトしていません。知人へのカミングアウトは多くの当事者の方が悩んでいる問題ではないでしょうか。僕自身、発病・入院のことを知らない友人に病気を打ち明けるまでには時間がかかりました。懐かしい久美子ちゃんが出てきたのはうれしかったけれど、すっきりしない目覚めでした。

国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西