僕は統合失調症

30歳の時に発症した統合失調症の発病・入院・回復の記憶

患者同士のつき合い

僕には、精神障害の当事者で、友人と呼べるような関係の人がいない。病院のデイケアに少し通ったこともあるが、どうも雰囲気になじめず知り合いは出来なかった。作業所や家族会の活動などに参加したこともない。


ひとりで美術館へ行ったり、映画を見るのが趣味だし、居酒屋やジャズバーでひとりで静かに飲むのが好きだ。昔からの友達とのつき合いもたまにあるので、寂しさは感じない。(家族とも同居しているし)


デイケアなど、若い女の子もたくさんいるし、同じ障害を持った友人を持つのもいいのかなとも思うのだが、なんだか億劫な気がして積極的になれない。


統合失調症の当事者の講演会などには何度か行った事があるが、当事者の声に接するのはもっぱら本やネット上である。最近、僕のブログにフロングさんという同世代の統合失調症の方から、コメントをたくさんいただいた。ブログをはじめからさかのぼって読んでいただき、いろいろな体験を聞かせて下さった。


映画や漫画の話、病院での体験などシニカルでユーモアのあるフロングさんの語り口に、リアルに知っている当事者の人達以上に、親しみを感じさせられる。(僕が一方的に親しみを感じているのかもしれないが)


フロングさんはかなり言葉を選んで、気遣いをしながらコメントしてくださったように感じる。フロングさんが本音で書いた映画批評など読んでみたいなあと思う。ネットの功罪はあると思うが、こうしてブログにコメントしていただいた方と触れ合えるのは、楽しいことだ。リアルではなかなか知り合えないような方との出会いが、このブログを通してあるとうれしい。