僕は統合失調症

30歳の時に発症した統合失調症の発病・入院・回復の記憶

入院編を終えて

書き進めながら、いろいろなことを思い出した入院編。ほとんどの人とはそのとき限りの出会いでしたが、今は皆さんどうしておられるのでしょうか。嫌でたまらなかった入院生活も、今になって考えると、自分にとって何か得るものもあったのかなあと思います。僕が入院した13年も前と現在では、精神病院の状況も随分変わったのでしょう。それでも、鍵で閉ざされた空間で病気に苦しみ生きていくことは、辛いだろうことには変わりないでしょう。僕は当時入院した病院に今も外来で通っているのですが、時折見かける入院患者の中に、同室だった離島出身の斉木さんの姿がありました。すっかり老け込んで陰鬱な表情の斉木さんに、僕はとうとう声をかけることが出来ませんでした。社会的入院と称される人々の問題を社会はなんとかして解決して欲しいと願わずにはいられません。


恋愛編からはじまったこのブログも、これから退院後の回復編です。僕と文子と香織のその後の顛末についても語らないわけにはいかないと思っています。しばらくお休みさせていただいてから、回復編をスタートします。いつもお読み下さり、励ましていただく皆さんに感謝しております。