僕は統合失調症

30歳の時に発症した統合失調症の発病・入院・回復の記憶

よっしーさんに会った


ブログを通して知り合ったよっしーさんに初めてお会いした。東北に住む彼とは、会えるのはまだ先のことと思っていたが、彼が転勤で関東に引っ越してきて、思いのほか早く会う機会が得られた。東京都現代美術館で待ち合わせ。一緒に岡本太郎の大壁画「明日の神話」を観た。この作品は今年度いっぱい常設展示されている。よっしーさんも僕も岡本太郎が好きなのだ。

そのあと二人ではしごして飲みに行き、ブログのこと、掲示板のことなど、あれこれ話をした。ブログ「統合失調症(分裂病)当事者の日記」からは、芸術家肌で気難しい青年をイメージしていたのだが、実際に会って話したよっしーさんは、親しみを感じさせる、凛としながらも優しい目をした青年だった。しかし、自分の夢、世の中を見るまなざしには確固たる信念と熱さがあり、真摯な言葉の使い方はブログそのままなのが印象的だった。


「いろいろブログを見ますけど、みんな1年くらいで消えて行っちゃうんですよね」

よっしーさんの言葉に、更新が滞ったままの自分のブログを思った。昨年の夏に書きはじめて1年が過ぎた。恋のこと、発病の過程、入院中の出来事、幻聴や妄想のリアルな体験。ブログをはじめたときテーマにしたかったことを書き終え一段落した気分で、筆がすすまなくなっていた。

しかし、まだ吐き出したい経験や想いはあるし、紹介したい本や映画もある。連続小説のように、全体を構築して書き続けていくことにはもうこだわらずに、自由に気軽に書いてみよう。そう思うと気が楽になった。


ブログ2年目をはじめます。